株テーマ:感染症:インフルから新型ウイルス 新型コロナ治療薬の関連銘柄

新型コロナ治療薬(商品名)

新型コロナウイルス(COVID-19)に対するワクチン開発も始まっているが、実用化には相当な時間がかかるため、肺炎治療に既存薬を試す試みが盛んとなっている。

●ナファモスタット
東京大学医科学研究所が、新型コロナウイルスの治療薬候補として、「ナファモスタット」を患者に投与する。「ナファモスタット」は膵炎治療薬だが、MERS(中東呼吸器症候群)で感染予防効果が報告されている。商品名は「フサン」で、日医工や富士製薬工業が、注射薬として製造している。(※鳥居薬品が保有していたフサン注射薬の日本での製造販売承認は日医工へ承継されている)

3月28日、安倍首相は観察研究として、新型コロナウイルスに感染した患者に対し、事前に同意を得たうえで「ナファモスタット」を使い始める考えも表明した。


●アビガン(ファビピラビル)
中国政府は新型ウイルス対策として、富士フイルム傘下の富山化学のインフルエンザ治療薬「アビガン」に含まれる「ファビピラビル」を成分とした薬の生産を2月16日に始めた。神奈川県は県内医療機関で「アビガン」の投与を認めるよう国に要請した。藤田医科大病院も診療研究を開始する。「アビガン」は、国が新型インフルエンザに備えて200万人分の在庫を持っている。中国では有効な治療薬として推奨されたが、富士フィルムの特許は切れており、製造は中国の後発医薬品メーカーが担う。

2020年3月28日、安倍首相は新型コロナによる肺炎に対して「アビガンの治療効果が出ている」として、薬事承認を目指し、必要な治験プロセスを開始すると表明した。世界の多くの国から関心が寄せられており、量産も開始する意向。富士フイルムホールディングスは2020年3月31日に「アビガン」の国内臨床第3相試験を開始したと発表した。

4月2日、デンカは政府の要請を受け、新型コロナウイルス感染症を対象とした「アビガン」の原料となるマロン酸ジエチルを生産すると、発表した。デンカは国内唯一のマロン酸ジエチルメーカーで、その原料となるモノクロル酢酸も関連企業のデナックが国内で唯一生産しているという。またドイツ政府がアビガンを大量調達すると報じられた。購入規模は数百万人分とされている。


●シクレソニド(オルベスコ)
帝人子会社の帝人ファーマが製造する喘息治療薬「シクレソニド」を投与した3例で、新型肺炎の症状が改善したとされており、続伸している。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のうち、73歳女性の症例では2日程度で症状が改善し、ウイルス検査が陰性となり、退院に至ったという。他の例では78歳男性、67歳女性に増量して継続投与中とのこと。国立感染症研究所は、新型コロナウイルスが、100分の1程度に減少し、ウイルスの増殖を抑えることを実験で確認した。


●高免疫グロブリン(TAK-888)
武田薬品工業は、新型コロナウイルス(COVID-19)の治療薬として、血漿分画製剤の高免疫グロブリンの開発を開始する。高免疫グロブリンは重症急性ウイルス性呼吸器感染症の治療薬として有効でCOVID-19の治療薬となる可能性がある。中国では新型コロナウイルスに感染し治癒した患者から提供を受けた血漿で症状が改善したという報告もある。


●アクテムラ(トシリズマブ)
中外製薬は、スイスのロシュが関節リウマチ治療薬「アクテムラ(トシリズマブ」)を、新型コロナウイルス感染症による重症肺炎を対象に臨床第3相試験を開始すると発表した。米国中心に330人の患者に投与される予定で、既にFDA(米食品医薬品局)の承認も得ている。国内での治験実施は未定。


●レムデシビル
米ギリアドがエボラ出血熱の治療薬として開発し、MERSやSARSでも効果が認められた。同じコロナウイルスで、中国と米国で臨床試験が開始され、日本を含む1000人規模の国際共同臨床試験も始まっている。


●カレトラ(ロピナビル・リトナビル)
カレトラは米アッヴィが開発したロピナビルとリトナビルを成分に含む、抗HIV感染症薬。ウイルスの増殖を抑える薬剤として、当初から中国で新型コロナウイルスによる肺炎患者に投与され、国内でも国立国際医療研究センターが複数の患者に投与している。


●ケブザラ
仏サノフィと米リジェネロンが、関節リウマチ治療薬のケブザラを最大400人の新型コロナによる肺炎患者に投与する。国内では旭化成ファーマが販売している。重症患者に作用していると見られるインターロイキン6を阻害する効果が期待されている。


●リン酸クロロキン
中国では抗マラリア薬のリン酸クロロキンで治療効果があったという報告もある。国内では富士フイルム和光純薬が製造販売している。


●カモスタット(フオイパン)
ドイツの基礎的な実験で、抗ウイルス活性が指摘されている。国内では小野薬品工業が膵炎治療薬として製造販売している。

感染症、コロナウイルス関連株

感染病法によると、感染力・重篤度・危険性が極めて高く、早急な届出が必要になる一類感染症にはエボラ出血熱や天然痘、ペストなどが指定されている。感染力・重篤度・危険性が高く、早急な届出が必要になる二類感染症には重症急性呼吸器症候群(SARS、コロナウイルスに限る)中東呼吸器症候群(MERS)、鳥インフルエンザ(H5N1)および鳥インフルエンザ(H7N9)などが指定されている。腸管出血性大腸菌感染症(O-157など)は三類、鳥インフルエンザ(H5N1は除外)は四類、インフルエンザは五類。

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