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(9984) ソフトバンクグループ UAEスターゲート計画の進捗停滞 米国の安全保障懸念が影響
(9984)ソフトバンクグループが参画する「スターゲートUAE」計画は、アラブ首長国連邦(UAE)で26平方キロメートルの敷地にAIデータセンターを建設する世界最大級のプロジェクトだ。UAE政府系AI企業G42が資金を提供し、米オープンAI、エヌビディア、シスコ、オラクルなど米大手とともに、日本からはソフトバンクグループがパートナーとして名を連ねている。エヌビディアのAI用半導体「GB300」シリーズを導入し、2026年の稼働開始を目指している。
同計画は、オープンAIが各国政府と連携しAIインフラを整備する「OpenAI for Countries」構想の第1弾であり、初期段階では1GW規模のAIクラスター、そのうち200MW分が2026年中に稼働予定だ。最終的には5GW規模のデータセンター群となる計画で、電力は原子力や再生可能エネルギーなど多様なソースから供給される。
しかし、米国当局はUAEと中国の関係やAI半導体技術の海外流出リスクを強く警戒している。高性能半導体の輸出に必要な安全保障条件や湾岸諸国との合意執行方法が依然として確立されておらず、計画の進展はほとんど見られない。UAE側は米国の技術流出防止策や国家安全保障規制の導入に合意したものの、米政府内ではその実効性に疑問の声が根強い。
ソフトバンクグループにとっては、AIインフラ分野での国際協調の象徴的プロジェクトだが、米国の安全保障政策が今後の進捗を大きく左右する見通しだ
同計画は、オープンAIが各国政府と連携しAIインフラを整備する「OpenAI for Countries」構想の第1弾であり、初期段階では1GW規模のAIクラスター、そのうち200MW分が2026年中に稼働予定だ。最終的には5GW規模のデータセンター群となる計画で、電力は原子力や再生可能エネルギーなど多様なソースから供給される。
しかし、米国当局はUAEと中国の関係やAI半導体技術の海外流出リスクを強く警戒している。高性能半導体の輸出に必要な安全保障条件や湾岸諸国との合意執行方法が依然として確立されておらず、計画の進展はほとんど見られない。UAE側は米国の技術流出防止策や国家安全保障規制の導入に合意したものの、米政府内ではその実効性に疑問の声が根強い。
ソフトバンクグループにとっては、AIインフラ分野での国際協調の象徴的プロジェクトだが、米国の安全保障政策が今後の進捗を大きく左右する見通しだ