株テーマ:AI医療画像診断の関連銘柄

AI(人工知能)医療画像診断の関連銘柄。AI医療画像診断では、医療画像の診断にAI(人工知能)を活用する。大量の医療画像をAIで解析することで、病変部が見つけやすくなると期待される。医師が限られた時間で大量の画像を診断すると見逃すリスクがあるが、AIによる画像認識の精度は専門家と遜色ない水準に高まってきており、医師の負担を軽減し、診断精度を向上させることが期待される。

政府がAIを使った画像診断ソフトなどを早期承認する新制度を検討すると報じられた。安全性など最低限の審査でいったん販売を認め、使用後のデータで国が改めて認める2段階承認制度を作る方針で、開発から1年以内に販売できる仕組みを目指す。早ければ2023年度中に詳細を固め、導入するとしている。


菱洋エレクトロは、2019年9月に内視鏡の画像診断AIの開発に取り組むAIメディカルサービスに2億円を出資。AIメディカルサービスは、AIによる画像認識での病変拾い上げやピクセル単位での病変特定、詳細な状態の判別までを一貫して行い、医師の診断を支援するシステムとして実用化を目指している。2023年にも胃の病変ががんになる可能性がある腫瘍性かどうかを調べるAIで承認取得を目指す。

富士フイルムやオリンパス、サイバーダイン、キヤノングループの医療機器メーカーであるキヤノンメディカルシステムズは、東京大学発のベンチャーで医療画像向け診断支援のAI開発のトップランナーであるエルピクセルに出資した。富士フイルムは、エルピクセルと協力し、内視鏡を用いた診断支援をするAI技術の開発を加速させる。国内トップシェアの内視鏡情報管理システム「ネクサス」での観察レポートの半自動化など内視鏡診断支援AIソリューションの構築も目指す。エルピクセルは、2022年12月にオリンパスの内視鏡に対応し、大腸の内視鏡検査中にポリープの疑いをリアルタイムで検出するAI「エイル コロンポリープ」を発売する。

オリンパスは、保有する膨大な画像情報を活用することで、オリンパス製品のAI技術開発を強化。サイバーダインは、医療画像ビッグデータも含めた医療技術を開発。キヤノンメディカルシステムズは、エルピクセルが研究開発を進めるAI医療画像診断支援技術「エイル」の国内外での市場開拓を含めた事業連携を進める。

また、アステラス製薬は再生医療・細胞医療の領域で、細胞の選定・管理にエルピクセルのAI画像解析技術を活用したシステムの開発を進める。

オリンパスは大腸内視鏡画像をAIで解析し、医師の診断を補助する内視鏡画像診断支援ソフトウェア「エンドブレインアイ」を2020年5月下旬に発売する予定。「エンドブレインアイ」は内視鏡での病変検出用AIとして国内で初めて薬機法承認を得た製品で、サイバネットシステム、昭和大学横浜市北部病院、名古屋大学大学院がAMEDの支援をもとに開発。臨床性能試験を経て、サイバネットシステムが2020年1月24日に医薬品医療機器等法の製造販売承認を取得。オリンパスが国内での独占販売権を取得した。

コニカミノルタはX線診断装置で撮影した画像から、病気の恐れがある部分を検出するAIプログラムの開発を目指す。日立製作所は肺がんなどを診断するシステムを開発中。NECは国立がん研究センターと大腸がん及び前がん病変を内視鏡検査時にリアルタイムに発見するシステムの開発に成功し、グローバルでの実用化を目指している。シスメックスとオプティムは、遺伝子検査の画像情報とAIで新たな診断法の開発やシスメックスの検査機器からのデータをAIで画像処理し、故障予知を行う。

富士フィルムは2020年代半ばにヘルスケア事業の売上を1兆円に倍増させる計画で、事務機の成長が見込めない中、医療機器を新たな柱に育て、営業利益も1000億円を目指している。富士フイルムは医療用画像管理システムでは世界シェア首位だが、MRI(磁気共鳴画像装置)やCT(コンピューター断層撮影装置)、超音波診断装置などの画像診断機器事業を旧日立メディコから1700億円で買収する。

富士フイルムホールディングスは、胸部CT画像に新型コロナウイルス肺炎の特徴的な画像所見が含まれている可能性を解析するAI肺炎画像解析プログラムが製造販売承認を取得し、2021年6月に発売。2021年8月にはAIを活用して胸部単純X線画像から結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の画像所見を検出し、医師の画像診断を支援する胸部X線画像病変検出ソフトウエアで製造販売承認を取得した。

NTTドコモは、2019年2月から東北大学と共同でスマートフォンで撮った歯茎の写真から歯周病リスクをAIが判定するシステムの共同研究を開始。2022年度の実用化を目指す。

NTTデータは、世界最大規模の医療画像データアーカイブソリューション「Nucleu for UCA」を1000以上の医療機関に提供している。

東芝は10月15日、健康診断データ、問診データ(生活習慣)、レセプト情報の解析により、生活習慣病発症リスクを低減するソリューション提案AI(人工知能)を開発した。

エムスリーは中国アリババと新型コロナによる肺炎診断システムを開発した。精度は9割とされている。

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