株テーマ:ナトリウムイオン電池の関連銘柄

ナトリウムイオン電池関連株。ナトリウムイオン電池は、リチウムイオン電池と同様の充放電メカニズムを持つ二次電池。正極を海水からとれる安いナトリウム化合物で作り、負極部材に使う銅も安価なアルミの置き換えられることから低コストである一方、エネルギー密度が低く、リチウムイオン電池の約6割に留まるようで、EVの航続距離や出力などが劣る。充放電速度も遅いため、急速充電や高出力放電に不向きとなっている。今後、研究開発の進展により、ナトリウムイオン電池の性能が向上し、リチウムイオン電池に匹敵するレベルに達すれば、次世代電池として広く普及していく可能性がある。

科学技術振興機構(JST)の革新的GX技術創出事業において、東京大学など計17の研究機関は、資源制約のない元素を用いたナトリウムイオン電池の高エネルギー密度化、長寿命化を目標とした開発を行っている。2020年代末に技術を完成させる方針。

日本と欧州連合(EU)は2024年4月に、次世代技術に必要な先端材料の開発で連携する新たな枠組みを設ける。電気自動車(EV)向け電源として注目される「ナトリウムイオン電池」や、半導体の材料などの分野で協議する。


米国のスタートアップNatron Energy(ネイトロン・エナジー)が「ナトリウムイオン電池」の量産を開始した。フル稼働で年間600メガワットのナトリウムイオン電池が生産される計画で、AIの爆発的な発展を支えるエネルギー貯蔵ニーズに応える蓄電池として、2024年6月にデータセンター向けのナトリウムイオン電池が出荷される見通し。

戸田工業と鳥取大学は、レアメタルを使わないナトリウムイオン電池の開発に共同で取り組んできた。両者は酸化鉄系材料の一種である「ナトリウムフェライト」を正極材料とするナトリウムイオン電池の開発に成功した。

セントラル硝子は、2021年にナトリウムイオン電池用の電解質を開発し、電解液の量産を始める。従来の有機電解質に比べて高い安定性を持ち、高い電気伝導性を発揮する。電解液は電池の正極と負極の金属イオンのやり取りを促進する中核部材で、24年にもEV2万台分に相当する1ギガ(ギガは10億)ワット時規模の生産をめざす。セントラル硝子はリチウムイオン電池向け有機電解液の国内大手で添加剤の技術に強味がある。

クラレも負極材となる黒鉛で参入を目指し、生産量は年間で数千トン以上の規模を目指す。クラレは、ナトリウムイオン電池用の正極材料として、マンガン酸ナトリウムを使用することで、高いエネルギー密度を実現する技術も開発している。エネルギー貯蔵システムの開発にも注力する。

住友化学は、リチウムイオン二次電池用部材(セパレータと正極材)を手掛けており、ナトリウムイオン電池に関する特許出願も多数ある

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