株テーマ:5G(通信速度百倍の次世代規格) エッジコンピューティングの関連銘柄

データ受送信するタイムラグが0.001秒になる第5世代移動通信システム(5G)。5Gを経由して遠隔地からハンドルやブレーキを操作する自動運転への応用が期待されている。日本経済新聞によると、4Gの場合、時速100キロメートルでブレーキを踏むとブレーキが作動するまでに1メートル以上進んでしまうが、5Gならばわずか数センチメートルで済むという。自動運転への応用期待が高まるが、5Gで0.001秒のタイムラグに抑えられるのは基地局と端末を結ぶ5Gの無線区間のみ。基地局から先の基幹網やインターネットではタイムラグが生じ、混雑によってはどんどん大きくなるという。

「エッジコンピューティング」とは、ネットに接続されたカメラや自動運転などネットワークのエッジ(端)の情報端末で大量のデータを処理するもの。安価な機器で動作するソフトがあれば、データをクラウドに送って解析するよりも、その場で処理する方が安価になるという。データを集めた場所に近い所で処理できれば、自動運転などのタイムラグ問題への対応ができるようになるという。

ソフトバンクは、2018年6月にスタートアップのウフルと資本業務提携。エッジコンピューティングとクラウドを融合させて「エネブラー」というIoTサービスを提供している。空港や商業施設、物流などに普及させることで省人化を進める。また、ウフルには三井物産や村田製作所、電通などが出資している。

ルネサスエレクトロニクスは、2015年にAIベンチャーであるクロスコンパス・インテリジェンスと提携し、AIを組み込んだ新半導体を開発。新半導体は末端のエッジデバイスで異常を判断できるとしている。「e-AI」と名付けたエッジ端末用のAIを開発しており、2021年までに産業用マイコンの処理能力を1000倍に高める目標を持つ。事前学習を積み重ね、推論実行でリアルタイムに活用する。

AIスタートアップのハカルス(京都)は、半導体商社の(7587)PALTEKと提携し、独自AIを実装した半導体チップを開発中で、文庫本サイズのエッジ端末を製品化する。(8154)加賀電子とも生産現場で高速検品作業が出来る「エッジ端末」を開発している。アマゾンやグーグルも、自動運転開発では処理速度が少しでも遅れると命取りになることは熟知しており、クラウドから「エッジ端末」へ軸足を移すことは十分に考えられるが、まだ明確な勝者はいない。


アクセルは、2019円3月、NEDOが公募した「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発/研究開発項目(1)革新的AIエッジコンピューティング技術の開発」事業に採択されたと発表した。研究テーマは「完全自動運転に向けたシステムオンチップとソフトウエアプラットフォームの研究開発」で、AIエッジコンピューティングにおける限られた計算資源下において、リアルタイム性の実現と従来比10倍以上の消費電力対性能の達成を目標にする。


まだ発展途上の技術だが、今後株式市場では「エッジ端末」「AIチップ」というキーワードに反応する銘柄が増えそうだ。

スマホが「10倍」高速になる第5世代移動通信システム(5G)。「高速・大容量」「超低遅延」「多数端末接続」が特徴で、IoT実現に不可欠な技術となる。5Gは動画配信から自動運転まで、新たなサービスを影で支える。総務省は東京五輪がある2020年までに、日本国内で5Gのサービス開始を目指す。

NTTドコモはフジテレビと5Gの共同実験を実施。お台場地区周辺に構築する5G環境を使い、5Gの特徴の1つである低遅延を活かした放送機器の遠隔制御などの技術検証を行う。ソフトバンクは東京のお台場で5Gの実験を実施。28GHz帯という高い周波数の電波を使うもので、電波の伝わり方や新しい無線技術の検証を実施する。

NTTドコモは、5Gに2023年までに1兆円規模の設備投資をする方針。一般消費者向けに加え、企業と共同で建機の遠隔操作や遠隔医療など新たなサービスを作る計画。2019年にプレサービスと開始。2020年に商用サービスを開始する計画。

サイバーコムは通信向けソフトを開発。アルチザネットワークスは携帯電話の基地局向けなどの通信計測器を開発。5G対応のデータ処理迅速化などの研究開発に取り組む。ヨコオは車載用アンテナや社会インフラ用システムを開発。5Gに対応するシステムの開発も行っている。アンリツは通信系計測機器を手がける。携帯電話の基地局に関わる事業を展開。5Gの変調解析や波形解析に関する開発に着手している。理経は5G回線の送受信に向けたMIMOアナライザーのサービスを展開している。

ソフトバンクグループは、華為技術(ファーウェイ)およびエリクソンと、4.5GHz帯を使用した5Gの商用サービスに向けた実証実験に関する契約を締結した。これまでもZTEおよびノキアと4.5GHz帯の実証実験契約を締結しており、5Gを2020年頃の商用サービス開始を目指す。

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