株テーマ:水素製造装置の関連銘柄

水素製造装置関連株。菅首相は、水素を新たな電源として位置付け、大規模で低コストな水素製造装置を実現すると表明した。2050年の温室効果ガス実質ゼロ化につながる革新的技術開発を後押しするため2兆円の基金を設ける。再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議では、2023年5月末をめどに「水素基本戦略」改定案をとりまとめる。2040年における水素等の野心的な導入目標1200万トン、2030年の日本企業の水電解装置の導入15GW、大規模かつ強靭なサプライチェーン構築、などが骨子となる見通し。中でも経産省は、水電解装置の部品・素材メーカーによる生産能力の拡大支援策を検討するようだ。


東邦チタニウムは、PEM(固体高分子膜)型水素電解装置におけるPTL(多孔質輸送層)用途に活用できるWEBTiの新工場を茅ケ崎工場内に建設する。投資額は20億円で、運転開始は2026年1月を予定する。2030年にWEBTiなどの新事業で売上高100億円規模を目指している。

東京計器は、2023年7月に産業技術総合研究所とギ酸からの高圧水素製造装置の小型・実用化モデルに関する共同研究開発を開始した。技術実証用水素製造装置を商用レベルに発展させることを目的としている。期間は2025年3月まで。

岩谷産業と東芝エネルギーシステムは、世界最大規模となる最大1万キロワット級の水素製造装置で水の電気分解をする「福島水素エネルギー研究フィールド」を稼働させている。

旭化成も、世界最大規模となる1万キロワット級の水素製造装置の開発を進める。2025年にも発売する計画で、装置の大型化で水素の製造コストの引き下げを目指す。2018年には、東芝エネルギーシステムズより、大型アルカリ水電解システムを「福島水素エネルギー研究フィールド」向けに受注した。「福島水素エネルギー研究フィールド」は、2020年3月7日に開所式を経て稼働開始が決定した。製造した水素は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の際に燃料電池自動車等の燃料や、聖火台及び一部の聖火リレートーチの燃料として活用される。20MWの太陽光発電と系統からの電力を使用し、10MWの水電解システムにより、年間最大900トン規模の水素を製造することが出来る。25年から水素製造装置の受注を始め、製造する水素価格を30年に1キログラム330円と、現行の約3分の1へ引き下げを目指す。

日本製鋼所は2013年から水素ステーション向け高圧用水素蓄圧器を販売している。2018年には軽量化と耐久性を向上させた新型機を開発し、長さを10%、重量を40%低減させた。世界最高レベルの60万回以上という圧倒的な耐久性も実現し、水素ステーションへの引き合いが増えている。また常温で大量の水素を吸収可能なMHを充填したMHタンクも開発し、定置型燃料電池用の水素貯蔵容器として使用されている。

日立造船は、固体高分子型水電解水素発生装置「ハイドロスプリング」を産業技術研究所から受注している。

三菱化工機は、小型オンサイト型水素製造装置「HyGeia(ハイジェイア)シリーズ」を開発。大阪ガスもオンサイト型コンパクト水素製造装置「HYSERVE」を開発。澤藤電機と岐阜大学次世代研究センターは、アンモニアを原料とした水素製造装置を開発している。天然ガスやLPGを原料に、高純度の水素ガスを製造するHyGeia(ハイジェイア)の評価が高い。水素ステーション向けにも多く採用されている。高純度の水素をその場で製造・供給することができるオンサイト型で、水素トレーラーによる煩雑な受け入れも必要ない。水素製造装置の第1号機受注は1963年で、HyGeia(ハイジェイア)は2005年に開発した。水素製造装置の受注累計は100基を超えており、2013年には次世代型高効率水素製造装置HyGeia-A(ハイジェイア・エイ)を開発、販売を開始している。

三菱化工機は、バイオガスから水素を製造する装置をタイに初めて導入する。導入する水素製造装置は三菱化工機が製作を担当し、現地の鶏糞や廃棄食料由来のバイオガスから水素を製造する。


日本酸素 HDの大陽日酸は、2018年にアンモニアから高純度水素を高効率で回収する水素精製装置(アルカリ水電解水素製造装置向け水素精製装置)を開発。アンモニアから安価な高純度水素を製造でき、燃料電池自動車や燃料電池フォークリフトの燃料として供給が可能になるとしている。

再生可能エネルギーによる水素製造需要も増加している。日立造船は、太陽光発電で発生した余剰電力をで大容量の水素発生装置を手掛ける。神鋼環境ソリューションは低価格の小型機へ参入している。旭化成はIHIと共同で太陽光発電を電源とした水素の試験製造を開始し、2025年にも商用化する計画。千代田化工建設は、水素ガスを約1/500の容積の常温・常圧の液体として貯めて、運ぶことが可能なSPERA水素製造法を確立している。

トヨタ自動車は、FCEV(燃料電池車)「MIRAI(ミライ)」のFCスタックなどを流用して、水を電気分解して水素を製造する水電解装置を開発した。

トクヤマは、アルカリ溶液と電力で水素・酸素を製造するアルカリ水電解装置(AWE)を開発している。日本触媒と共同で、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「高圧方式に適した大型アルカリ水電解装置及びセパレータの開発事業」を受託している。

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