株テーマ:フィジカルAIの関連銘柄
フィジカルAI関連株。フィジカルAIとは、エッジの知能化等により、AIと機械が高度に融合することで実現する、AIが物理的動作を行うためのシステム。AIが物理的な身体機能を獲得することで、AIの利活用がデジタル世界だけでなく、物理世界にも拡大する。自然災害の深刻化や人口減少、少子高齢化など、2030年代の様々な社会課題の解決に期待されている。
米エヌビディアは、2025年8月にフィジカルAIとロボディクス向けに設計されたロボティクスコンピューターであるNVIDIA Jetson AGX Thor開発者キットと量産用モジュールの一般提供を開始したと発表した。製造、物流、輸送、ヘルスケア、農業、小売業など様々な業界で数百万台のロボットを駆動するために設計された、新しいAIスーパーコンピューターとしている。また、従来モデルのNVIDIA Jetson AGX Orinと比較して、あらゆる生成AIモデルを実行する際に、最大7.5倍のAIコンピューティング能力、3.5倍のエネルギー効率を実現するとしている。
NECと東京大学は、AIと機械(ロボット、IoT等)が高度に融合するフィジカルインテリジェンスをテーマにしたユースケースの検証を行い、その有効性の確認を進める。2025年3月にはロボットが人を先導し、重い荷物を持ちながら、各種センサー情報をAIで分析/フィードバックする実証実験を行ったと発表した。
日立製作所は、2024年からエヌビディアと協業し、新製品のローンチや先進的なプロトタイプ開発など、フィジカルAIの実現へ推進。
ジーデップ・アドバンスとマクニカは、2025年7月にAIロボット開発支援パッケージ「ROBODEV」の提供を開始。