株テーマ:先端医療・新薬 核酸医薬品の関連銘柄

第三世代の医薬品として期待がかかる。DNAやRNAを組み合わせて作るため、化学合成した医薬品より、副作用が少なく、効果が高いとされる。がんなど特に有効な医薬品がない分野での新薬が期待される。市場規模は2020年に5000億円規模との予測もある。世界シェア6割の日東電工は、肝硬変患者向けに核酸医薬品の臨床試験を開始。薬剤をカプセルで包み、効率的に遺伝子の働きを抑えることで、肝硬変の進行を遅らせる。東洋紡は、核酸医薬品の受託生産を2018年に開始する。ナノキャリアは核酸デリバリーで特許査定。日米欧の主要マーケットで権利を確保できることになった。アンジェスMGは、核酸医薬である「キメラデコイ」の基盤技術開発を完了。臨床研究を含む製品開発の段階に進む。ぜんそく、慢性関節リウマチ、変形性関節症、クローン病など炎症性疾患に対する治療薬の開発を目指す。


【味の素】
2016年12月9日、核酸医薬品の開発・製造受託のジーンデザインを買収すると発表。開発初期から後期・上市に至るまでのオリゴ核酸の受託開発・製造事業が可能な体制を構築する。

【住友化学】
2013年にボナックから核酸医薬品の製造・販売に関する知的財産権の独占的実施権を許諾。2016年7月にボナックの第三者割当増資を引き受けた。

【東レ】
ボナックが創製した核酸医薬品「BNC-1021」の国内ライセンスを取得。2018年までの臨床試験開始を目指す。特発性肺線維症の治療薬として期待される。特発性肺線維症は呼吸困難を引き起こし、中間生存期間平均3年、5年生存率が20~40%の治療後の経過が悪い慢性難治性疾患。

【日東電工】
2015年3月から日本で核酸医薬の受託生産を開始。肝硬変の治療などに使う新薬の臨床研究も実施し、2018年度の製品化を目指している。2013年6月より米国で実施した健常者への投与で高い安全性を確認。2015年からは米国や欧州で一般患者への投与を開始。2015年6月より日本でも臨床試験を開始する。

また、がん治療向け核酸医薬品を開発。がん細胞を増殖させるリボ核酸の動きを止める「siRNA」と呼ぶ核酸医薬を独自開発。標的のがん細胞まで核酸医薬品を届ける膜も新たに開発したという。2017年度中の臨床試験を目指す。

難病対策の新治療薬や、先端医療関連。大手薬品メーカーは膨大な研究費を投じるが、世界ランクは低く、M&A関連銘柄の側面も。

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