株テーマ:新型コロナワクチン開発の関連銘柄

新型コロナウイルスの世界的な蔓延が続く中、新型コロナワクチンの開発が進む。現在、日本で認可されているのは海外メーカーによるものだけで、海外からの輸入のみによる供給にはリスクもあり、安全保障の観点から国産ワクチンにも期待が集まる。また、感染防止のための3回目のワクチン接種も検討されており、ワクチン不足が懸念されることからも注目される。


●アンジェス 21年秋に第2/3相試験結果を発表
●塩野義製薬 21年内に最終段階の試験開始へ準備
●第一三共 21年秋に最終段階治験 22年中に実用化目指す
●明治HD 21年秋に第2/3相試験 22年中に実用化目指す
●メディネット 21年中頃に第1相治験開始予定
●三菱ケミカル 21年10月に第1/2相試験を開始 22年3月に承認申請目指す


アンジェスは、2020年3月から新型コロナDNAワクチンを開発している。DNAワクチンは危険な病原体を一切使わず、安全かつ短時間で製造できる特徴があり、短期間で製造プロセスを確立できるという。2020年9月に第1/2相臨床試験を開始。2020年12月には第2/3相臨床試験を開始し、2021年秋頃に試験結果を発表する予定。また、2021年8月には新型コロナDNAワクチンで高用量製剤での接種量を増やした第1/2相臨床試験も開始した。

塩野義製薬は、2020年4月に新型コロナワクチンの開発を決定。2020年12月に国内第1/2相臨床試験を開始。2021年8月19日に新型コロナワクチン「S-268019」の新製剤を用いた国内第1/2相試験で全被験者60例への初回投与が完了した。第1/2相臨床試験では、3週間間隔で2回接種した際の安全性・忍容性・免疫原性の結果から、至適な用量を検討。用量決定後、約3000例の日本人を対象とする次相試験に速やかに移行し、2021年内に最終段階の試験を開始すべく準備を進める。

第一三共は、nRNAと呼ぶ遺伝子を使ったワクチン「DS-5670」を開発中。2020年6月に開発を決定。2021年3月に国内第1/2相臨床試験を開始。2021年秋にも数千人規模での最終段階の臨床試験を始め、2022年中の実用化が期待されている。

明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクスは、国立感染症研究所と共同で新型コロナワクチンの開発を進めている。2020年度に動物による非臨床試験を終了。2021年3月から国内第1/2相臨床試験を開始し、安全性・有効性が期待できる結果を得た。2021年秋には第2/3相臨床試験を実施する予定で、準備を進めている。2022年夏頃に承認申請し、2023年の実用化目標だったが、2022年の実用化に前倒しする。また、半年間で3500万回分のワクチンを製造できる設備も整える。

メディネットは、国立がん研究センターと新型コロナ感染予防を目的とした自家樹状細胞ワクチンを開発する。自家樹状細胞ワクチンは、現在世界で開発が進むワクチンである中和抗体を産生させることによるウイルスへの感染防御を目的とするものではなく、体内でウイルスに感染した細胞そのものを殺傷、除去することを期待するもので、長期的な予防効果が見込まれるとしている。対象は重症化しやすい高齢者や基礎疾患がある人、医療従事者などハイリスクの人を想定している。2021年中頃までに第1相治験を開始する予定。

三菱ケミカル傘下の田辺三菱製薬子会社のカナダ・メディカゴは、植物由来の新型コロナワクチンを開発している。メディカゴのVLP(ウイルス様粒子)ワクチンは、遺伝子情報を持たず、安全性が高いとされている。VLPはウイルスと同様の外部構造を持ち、植物を使用した製造技術で短期間に大量生産できるという。カナダ、米国、英国、ブラジル、欧州、南米の約10か国で第2/3相試験が実施されている。2021年10月から国内臨床試験を始め、2022年3月にも承認申請する。

アイロムグループは、2021年5月に経鼻投与による新型コロナワクチン開発を推進すると発表した。経鼻投与することで、全身免疫誘導に加え、新型コロナウイルスの主要侵入経路である鼻咽頭で感染を防御し、野生株から変異株にも幅広い効果が期待できる粘膜免疫を誘導できることから、発症予防や重症化予防に加えて、新型コロナ感染そのものの予防や変異株に対する効果、感染者のウイルス排出低減など、既存の注射ワクチンにはない有用性を期待できる次世代ワクチンとして開発を進める。

オンコセラピー・サイエンスは、2020年10月に新型コロナの感染抑制及び重症化抑制を目指したペプチドワクチンの研究開発に着手。ウイルスの突然変異に対応し、自己免疫応答を誘導しない安全性の高い開発候補品を見い出すことに成功し、特許出願を完了した。

リプロセルは、2020年3月にベルギーのeTheRNAが中心の、新型コロナウイルス用ワクチンの開発を目指す国際的研究コンソーシアムに参加。eTheRNA 社、米EpiVax 社、米Nexelis 社、The Center for theEvaluation of Vaccination of the University of Antwerp (ベルギー)と、リプロセルで組織し、医療従事者や感染者の家族など感染リスクの高い人々をターゲットとし、鼻腔内への投与により、ワクチン効果を狙う。新型コロナウイルスが変異した場合にもワクチン効果が維持されるようにデザインする。

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