株テーマ:量子コンピュータ:実用化へ行程表 量子暗号の関連銘柄

量子暗号関連株

大手電機メーカーや大学が、「量子ICTフォーラム」を設立しており、量子コンピュータの登場で現在の暗号は簡単に解読できるため、解読が不可能な「量子暗号」が注目されてきた。(6701)NECとNICT(情報通信研究機構)は量子暗号を用いて、生体認証データの伝送と保管で、高い秘匿性と可用性を持つシステムを開発している。NECはスポーツ分野の顔認証にも応用する。(6502)東芝は2015年6月から量子暗号システムの実証実験に取り組んでおり、2018年8月には鍵配信速度10Mbpsを超える高速量子暗号通信の実証に世界で初めて成功した。20年にも商用化の可能性がある。量子鍵通信では暗号鍵を光子に乗せて伝送する。

微弱光でも超長距離通信を実現する量子通信では、2018年3月に中国が世界最大の量子暗号ネットワークを構築し、新華社通信、中国工商銀行、国家電網公司などが利用を始めている。量子暗号ではNECや東芝が海外製の10倍高速で、2倍長距離の量子暗号装置を開発済み。光・量子通信による大容量データリンクを構築し、衛星通信網や地球観測網への貢献が期待される。総務省プロジェクトで衛星向け量子暗号技術の研究開発を推進しており、航空機を使った実証実験には東大やNICT(情報通信研究機構)、(9412)スカパーJSATが参加している。

文科省が量子コンピューター実用化へ10年間で300億円を投資する。量子コンピューターは従来とは異なる原理で、計算能力が飛躍的に高まるとされ、グーグルやIBMが試作機を公開している。量子力学を応用すれば、従来のスーパーコンピューターが数千年もかかる計算を短時間でこなせる期待がある。量子アニーリング方式の量子コンピューターは、カナダのD-Waveだけが販売しており、グーグルやNASAなどが利用している。マサチューセッツ工科大学は量子アニーリング用に超伝導方式の量子ビットの開発を進める。米防衛企業のロッキード・マーチンはステルス戦闘機の開発に利用しているとみられる。

富士通研究所とトロント大学は、量子コンピューターを加速するための戦略的パートナーシップを締結した。革新的技術の研究開発強化のため、トロントに新たな研究拠点を開設する。両社はこれまで18年に渡る信頼関係があり、一層緊密に協力するため、拠点開発に至った。

国立情報学研究所は、量子コンピューターの試作機を開発し、無償の利用サービスを始める。試作段階で公開して改良につなげ、2019年度末までに国産での実用化を目指す。

NTTには、物性科学基礎研究所内に量子光制御研究グループがあり、内閣府が推進する革新的研究開発プログラムに参加している。これまでの実験装置から長時間安定的に動作する量子コンピューター装置を開発し、ユーザーがインターネットを介して利用できるクラウドシステムを開発した。

政府は量子コンピュータをバイオと並ぶ重要分野と位置付け、実用化へ行程表を作成する。20年度予算の概算要求に300億円を計上し、先行している欧米や中国を追い上げる。2039年ごろに応用可能な本格的な量子コンピューターが実現すると予測している。

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