注目銘柄

    米国株は1月22日、関税懸念の後退と経済の底堅さが支えとなり続伸した
    相場を動かした最大の材料は、グリーンランド問題を巡る対欧州関税の警戒が後退し、リスク回避の巻き戻しが進んだことだ。 これに加え、米景気の底堅さを示す経済指標が投資家心理を支え、決算シーズン本格化を前に押し目買いが優勢となった。前週までの急変動でポジションを落としていた資金が、段階的に株式へ戻る流れが強まった格好だ。

    NYダウ平均 49,384.01(+306.78)
    ナスダック 23,436.02(+211.20)

    この日の米国株式市場は、主要指数がそろって上昇した。前日までの急落局面で強まっていた「政治・通商リスク→景気悪化」への連想がいったん後退し、株式のバリュエーション調整を利用した買いが入りやすい地合いになった。ナスダックは大型グロース株の買い戻しが目立ち、ダウ平均はディフェンシブと景気敏感が混在しながらも上昇を確保した。

    セクター別では、テックが相対的に強い。とりわけコミュニケーションサービスではMetaが大幅高となり、センチメント改善の象徴となった。一般消費財でもTeslaが上昇し、リスクオン局面での値動きが指数を押し上げた。半導体では、Micronが堅調に推移するなど、AI需要を背景にしたメモリ・周辺分野に資金が向かった。クラウド周りでもMicrosoftやAmazonといった主力銘柄に買いが入り、ナスダックの上昇を下支えした。「半導体クラウドは売られやすい」という直近の不安が一服し、セクター内で買い直しが進んだ点が大きい。

    一方、下落が目立ったのはヘルスケアの一角だ。医療機器大手のAbbottが急落し、決算シーズンらしく「好材料・悪材料で株価が大きく振れる」局面を印象付けた。また、個別決算要因ではGE AerospaceやMcCormickなどが大幅安となり、指数が上昇している日でも、業績見通しの弱さやコスト要因が嫌気される銘柄は容赦なく売られる状況だ。金融では大型行は底堅い一方、地方銀行の一部に弱さが残り、銘柄選別色の強さが続いている。

    個別株の上昇サイドでは、決算・ガイダンスの見通し改善やテーマ性が支えになった。テックは「次週以降に控える大型ハイテクの決算」をにらんだ先回りの買いも入りやすく、指数寄与度の高い銘柄がそろって上向いたことが、相場全体の安心感につながった。逆に下落サイドでは、ガイダンスの弱さや見通し未達が直撃し、短期資金が一気に撤退する動きが出た。指数が続伸しても油断できないのは、こうした決算イベント由来の急変が同時に発生しているためだ。

    なお、ダウ構成銘柄の寄与度では、上昇寄与が大きかったのはProcter & Gambleで、決算を受けて前日比2%超の上昇となりディフェンシブ株としての安心感と収益の底堅さが買い材料になった一方、下落寄与が最大級だったのはAbbottで、弱い見通しが嫌気され前日比10%安と急落し指数の上値を抑えた。

株式情報更新 (1月28日)


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