注目銘柄

    Arm Holdings、IBDの注目成長株50銘柄に選出
    今週、Arm Holdings (ARM) が「IBDが注目する成長株50銘柄」の月曜日のピックに選ばれた。Nvidia (NVDA) の保有銘柄であるArmは、チャート上でトレンドラインからのエントリーが示唆されている。

    イギリスに本拠を置くArmは、ソフトバンクグループ (SFTBY) に大部分が所有されており、人工知能技術を活用してスマートフォン、自動車、データセンター向けの先進的なチップ設計とソフトウェアツールを開発している。これまでに280億個以上のチップを出荷しており、世界人口の70%がArmベースの製品を使用している。さらに、スマートフォンの99%がArmベースのプロセッサを搭載している。

    市場での評価と株式の動向
    Arm株は、エレクトロニクス・半導体ファブレス銘柄グループの39社中、Nvidia株と並んで1位タイとなっている。このグループは、IBDが集計する197の業種グループの中で3位にランクインしている。Nvidiaは3月の米国証券取引委員会 (SEC) への届け出で、190万株以上のArm株を保有していると報告している。

    Elliott Managementが20億ドル超の価値を持つSoftbank株を取得した後の水曜日、Arm株は8.6%上昇した。そして月曜日の午後には、平均ボリュームを上回る出来高でさらに3.2%上昇した。

    買物シグナルゾーンに到達
    MarketSurgeのパターン認識によると、AI関連銘柄であるArm株は、現在は明確な底値のないチャートパターンを形成しており、公式な買物シグナルポイントは164ドルとなっている。しかし、2月26日と3月26日の高値から引いたトレンドラインからは、132ドル付近で早期のエントリーが可能で、5%の買物シグナルゾーンは138.60ドルまで広がる。

    5月8日の決算報告発表後、チップ銘柄は反発しており、Arm株もこの流れに乗っている。

    業績は急成長、見通しも良好
    Armは、第4四半期の1株当たり利益と売上高の予想を上回り、現四半期の調整後1株当たり利益のガイダンスも予想を上回った。ただし、通期の売上高予想はアナリストの予想を下回った。FactSetのアナリストコンセンサスは、現四半期の利益成長率は43%、売上高成長率は34%を予想している。2024年度の1株当たり利益は23%増、2025年度は29%増と予想されている。

    株価の上昇と投資家の期待
    5月28日、AI関連銘柄であるArm株は、チップ銘柄が上昇する中、大量の出来高を伴い9%上昇した。RosenblattがArm株に対する「買い」の推奨と180ドルという目標株価を継続したことも追い風となった。この日の上昇でArm株は50日移動平均線を回復し、上昇を続けている。年初来では、ARM株は83%近く上昇している。

    Armは、2023年9月14日に1株51ドルで新規上場を果たし、当時、ナスダック市場においてその年最大のIPOであった。Armは、IBD Composite RatingとEPS Ratingでともに最高の99を獲得している。今後も成長が期待される銘柄として注目されている。

株式情報更新 (12月2日)


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