株テーマ:ドラッグロスの関連銘柄
ドラッグロス関連株。欧米では新しい作用機序で根本的治療効果が期待できる薬剤が数多く開発され、医療現場で使われる一方、日本では欧米で新しく承認される薬剤のうち、約70%が未申請・未承認となっており、これらの薬を必要とする日本の患者が治療を受けられないことが問題となっている。
新薬開発が新興企業にシフトし、欧米での開発・販売が優先されることや日本での開発費用の高さ、マーケットの理解不足などが参入障壁となっている。また、日本の製薬会社は効果が高く有望な新薬であっても、売上規模が小さい希少疾病や難病などの製品は大型製品より収益性が低く、積極的に開発を進めるのが困難であることなどが原因となっている。
これらの課題を解決するビジネスモデルの構築が期待される。
スズケンとその子会社の三和化学、EPSホールディングス、武州製薬は、2025年5月にドラッグロス品目の日本上市を支援する合同ビジネスについて、パートナーシップ契約を締結。日本における開発から製造販売承認申請、製造、販売、流通に至るまで、日本市場への参入に必要な役割をワンストップで提供する。企業の資金状況に応じて、日本での開発に伴う費用を三和化学とEPSグループが負担し、上市後、将来の売上から開発経費を回収する成功報酬型サービスを提供する。
バイタルケーエスケー・ホールディングスは、2024年2月にケアネットなどとドラッグロス解消新ビジネスモデル構築を目指すLinDoに資本参加。LinDoが日本市場で開発・販売する希少疾病や難病などの治療薬について、製品の輸入から国内パッケージング、市販後の流通全般を担う方針。


