株テーマ:全固体電池電解質の関連銘柄

○固体電解質
5706三井金属鉱業=6810マクセル HDと開発
5019出光興産 21年4-6月に実証設備を稼働予定
7004日立造船=ホンダに試作品を供給
5218オハラ
5715古河機械金属
5727東邦チタニウム=ENEOS HD(JX金属)と共同開発

オハラは、リチウム電池の電解質やセパレーターに適したリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス(LICGC)を手掛けていることも支援材料となる。LICGCは、「PolyPlus Battery社」が、リチウム金属電池として開発している。

出光興産は、高純度硫化リチウムを原料とする「次世代リチウムイオン電池向け固体電解質」を開発。千葉事業所内に商業生産に向けた実証設備を新設。2021年度第1四半期(2021年4-6月期)の稼働を予定する。固体電解質の原料からの一貫生産と安定供給体制の構築を目指す。

ニッポン高度紙工業は、固体電解質シートと全固体二次電池でサムスン日本研究所と共同で特許出願している。三井金属は硫化物系固体電解質を開発。全固体電池の無機物系固体電解質材料として有望視されている。日本特殊陶業は開発中の全固体電池を東京モーターショーに参考出品した。硫黄を含まない酸化物系固体電解質を使う。

日本化学工業は小型全固体電池の固体電解質として使用できる機能性リン酸塩を開発した。日本化学工業はリチウムイオン電池の正極活物質であるコバルト酸リチウムを20年以上生産しており、独自の粉体制御技術を駆使して開発した。


太陽誘電は電極と固体電解質を一緒に焼き固めた電池を試作し、性能が落ちにくいことを発見した。日立化成は全固体電池の固体電解質の開発・製造技術を有する米Ionic Materialsに出資し、共同開発すると発表した。Ionicは2017年8月にリチウムイオン電池を代替する安価で大量生産可能なアルカリポリマー電池の開発に成功したと発表していた。アルカリ電池は安価で安全だが、充電できないという欠点があった。また、電極には一般的な亜鉛よりも安価なアルミニウムへの置換も成功している。日立化成は固体電解質の技術を活用し、負極材の開発も視野に入れている。


三井金属鉱業は、量産試験用設備で製造した全固体電池向け固体電解質「A-SOLiD」のサンプル供給を開始した。開発した固体電解質は、有機電解液と同等水準の高いリチウムイオン伝導性があり、安定的な「アルジロダイト型硫化物固体電解質」となっている。三井金属鉱業は、「アルジロダイト型硫化物固体電解質」を2016年に開発しており、急速充放電も可能な全固体電池で実証していた。三井金属鉱業は、全固体電池向け硫化物系固体電解質「A-SOLiD」の初期量産工場を新設する。この新工場は2027年の稼働開始を予定している。

キヤノンオプトロンは、産業技術研究所と共同で、全固体リチウムイオン電池用酸化物系固体電解質を開発した。

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