（9984）ソフトバンクグループは、韓国ネット通販大手クーパン株を2000万株、総額5億7680万ドル（約850億円）で売却したことが明らかになった。は今年に入り、5月に3000万株を7億9800万ドルで、6月に1000万株を2億8310万ドルで処分しており、今回と合わせて計6000万株を16億5790万ドルで売却したことになる。これにより、2021年末に32.4％あったクーパン株の保有比率は17.39％まで低下した。

売却の背景には、米国で加速するデータセンター整備やAI（人工知能）関連インフラ投資の財源確保があるとみられる。ソフトバンクグループは生成AIを成長戦略の中核に据えており、半導体や次世代通信を含むエコシステム構築に資金を振り向ける方針を鮮明にしている。

特にデータセンター建設などインフラ整備には巨額の資金が必要であり、成長分野に資金をシフトする動きと受け止められる。今後も非中核資産の整理が進み、AI領域へと資本を一段と集中させる可能性が高い。