アイロムグループの4-6月期経常利益は11.3％減の2.16億円となった。治験施設支援事業の営業利益は76.2％増の7.44億円。がんや難治性疾患などの新規受託が好調に推移した。iPS細胞作製キットなどの先端医療事業の営業利益は▲0.42億円。iPS細胞作製キットの販売が好調に推移。センダイウイルスベクターを用いたiPS細胞と作製する技術の引き合い・ライセンス契約数が増加。CMPベクター製造施設・CPCでは、臨床用ベクターの製造や細胞培養などの受託件数や遺伝子治療製剤の受託製造等が堅調に伸びている。

2020年3月期経常利益は9.6％増の13億円、年間配当は20円から40円への増配を計画する。治験施設支援事業では人材確保と人材教育に一層注力し、営業利益19億円を見込む。先端医療の営業利益は5億円を見込む。遺伝子治療製剤の受託製造や免疫療法等に用いられる細胞培養の受託拡大、iPS細胞や樹状細胞などの培養・長期保管などを行う細胞バンク事業が本格稼働し、収益拡大を見込む。また、iPS細胞作製キットでは新商品の早期販売に向けた取り組みを進める。

アイロムグループの株価は6円安の1611円で推移している。