株テーマ:物流の2024年問題の関連銘柄

物流の2024年問題関連株として、注目されている。トラック待機時間や入出荷作業負荷の増大、荷待ちによる待機車両の発生など、物流のさまざまな問題が顕在化しており、荷待ち時間対策法令も強化される。

政府は、トラック運転手が不足する「2024年問題」に対応する中長期計画をまとめた。荷主への規制強化や物流業務の自動化などを通じて運転手1人当たりの荷待ち・荷役の作業時間を30年度までに、19年度比で年125時間以上減らす目標を掲げた。

計画では、30年度時点で、需要に対して輸送力が34%(約9億トン相当)不足すると見込まれると想定した。トラックの積載率を高める取り組みを強化し、需要に対応する輸送力を確保する。宅配便などの再配達の割合も、現在の12%から6%に半減させる。

シーイーシーは、20年以上物流業界向けシステムを販売してきた。倉庫内作業の効率化を支えるRaLCでは350社以上の導入実績がある。LogiPull(ロジプル)は、トラック待機時間対策や入出庫業務の効率化、入出庫集中時間帯の分散、トラック待機の緩和など、トラック積卸しの課題解決をICTで支援する。

NECや富士通などは、最適な配送ルートを高速で計算する専用ハードウェアやソフトウェアを開発する。


また、経済産業省は、2040年を目標に物流のあるべき将来像として「フィジカルインターネット・ロードマップ」で荷物や倉庫、ドライバー、車両の空き情報などをデジタル技術で可視化し、これらのリソースの社会共有と利活用によるシェアリングを実現しようとしている。

富士通は、2023年12月にロジスティクス分野の物流情報標準ガイドラインに準拠したデータ変換・可視化サービス「Logisutics Global Link」の販売を開始。在庫や輸配送など幅広いデータを変換・標準化し、AWS上に蓄積。企業内やサプライチェーンを構成する異業種間でも安全・容易にデータの共有を可能にし、入出荷作業や車両待機の削減などに貢献する。

大和ハウスグループのフレームワークスやロジスティード、BIPROGYなど8社は、2022年10月14日、経済産業省公募事業において、物流施設における自動化機器の制御・管理システムに係る標準化や商慣行にかかる業務対象物の標準化モデルケース創出に共同で取り組む実証実験提案が採択されたと発表した。物流施設における様々な自動化機器を統一的な方法で制御・管理するための標準化などを実証する。

物流の2024年問題 関連銘柄

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