株テーマ:熱水鉱床の関連銘柄

JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)が、沖縄近海の海底1600メートル地点で、海底熱水鉱床を水中ポンプで海水とともに連続的に洋上に揚げる世界初の採鉱・揚鉱パイロット試験に成功した。「採鉱・揚鉱パイロット試験共同企業体(コンソーシアム)」には、三菱重工業、新日鉄住金エンジニアリング、住友金属鉱山、清水建設などが参加している。岡本硝子は、フリーフォール型深海探査機「江戸っ子1号」で、沖縄近海の熱水鉱床の環境調査を行う。「江戸っ子1号」は1万1000メートルの深海まで探査可能な無人探査機で、岡本硝子の工業用特殊ガラスの技術を用い、耐圧ガラス球を備えた機体も製作している。海洋生物の探査実験に利用させることが多いが、海底資源探査でも注目される。耐圧ガラス球は世界最深のマリアナ海溝チャレンジャー海淵の水深で利用出来る「フルデプス」対応となっており、JOGMECの耐圧試験にも合格している。


海底熱水鉱床は、海底から噴出する熱水から金属成分が沈殿したもので、銅・鉛・亜鉛・金・銀などを含み、日本近海では、沖縄海域や伊豆・小笠原海域に分布している。日本周辺海域の海底熱水鉱床は、世界的にも比較的分布水深が浅く、開発に有利と言われる。ロシア、フランス、中国、韓国、インド、ドイツが国際海底機構から公海域での探査権を取得し、世界的にも権益確保の動きが活発となっている。日本は平成30年以降に民間企業が商用化できることを目指している。海底熱水鉱床は日本近海で、7億5000万トンの賦存があると推定され、回収可能量は4億5000万トン、銅・亜鉛・鉛・金・銀など地金価値は80兆円相当と推定されている。

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株式情報更新 (12月12日)


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