4－6月売上は21.9％増の823億円、営業利益は39％増の111億円、純利益は7倍の81億円となった。ＪＳＲは半導体材料中心のデジタルソリューション事業と、ライフサイエンス事業をコア事業としており、合成ゴム事業はＥＮＥＯＳ ＨＤに譲渡する予定となっている。半導体市場は年率20％の成長を見込み、ＥＵＶレジストの販売が拡大している。ライフサイエンス事業はＣＤＭＯ中心に年率30％の成長を見込み、来期も大幅増産の準備中。米国がコロナワクチン対応を優先した政策をとったため、一時的に生産受託が減少したが、確実に改善しており、通期業績予想は据え置いた。

エラストマー（合成ゴム）の非継続事業化による譲渡は22年4月1日を予定しており、企業価値は1150億円と見積もっている。営業利益の急回復は構造改革費用がなくなることもあるが、ライフサイエンス事業を着実に強化している。半導体レジスト関連が買われ始めている。