JSRは、2021年6月18日、グループ企業のKBIが重症患者の臓器機能を保護する治療薬の開発に注力する蘭AM-Pharmaと商用生産契約を締結したと発表した。組み換えヒトアルカリホスファターゼ(recAP)プログラムの商用化に向けて取り組む。

AM-Pharmaは、敗血症関連急性腎障害の治療薬候補としてrecAPを開発している。敗血症関連性急性腎障害は、世界中に何十万人もの患者がいる一方、承認された薬物利用法がなく、死亡率が高い重篤な疾患。

KBIは現在進行中のプロセスの特性評価とバリデーションと並行して原薬の製造を行い、第3相臨床試験・承認申請を支援する。また、臨床試験の結果に基づき、商用の原薬の製造・出荷も支援するとしている。

JSRの株価は10円安の3235円で推移している。