株テーマ:EUVレジストの関連銘柄

EUVレジスト関連株

デジタル製品のの高性能・小型化のために、半導体回路の微細化がある。フォトレジストは、回路を形成する感光で、化学メーカーが優位。次世代向けに回路形成用素材を開発し、ナノ(10億分の1)レベルの競争となっている。EUV(極端紫外線)の露光技術がオランダのASMLによって確立され、台湾のTSMCと韓国サムスン電子が量産化に向けて巨大な投資を行っている。

フォトレジストでは(4186)東京応化工業と(4185)JSRが世界トップシェアを争う。(4063)信越化学工業、(4005)住友化学、(4901)富士フイルム HDの上位5社で、世界シェアの9割を占めている。転写する回路パターンの複雑化・微細化のために高い解像度が求められ、フォトレジストに不純物が入れば、転写回路に傷がつくため、参入障壁は非常に高い。フォトレジスト関連の製造能力増強では、(4041)日本曹達、(4043)トクヤマも注目される。

富士フイルムが、EUV(極端紫外線)材料の感光材(フォトレジスト)に参入すると、報じられた。元々富士写真フイルムの技術を活かして、光を使って回路パターンをシリコンウェハ上焼き付けるマイクロリソグラフィ工程用のフォトレジストを製造しており、微細化、短波長化の研究も進めていた。報道では、静岡工場に45億円を投じて、21年中に量産を開始するようだ。

住友化学は、EUVなど最先端プロセス向け半導体レジストの生産能力を引き上げ。大阪工場のフォトレジストプラントに新製造ラインを増設し、同プラントの生産能力を約4倍に引き上げる。稼働は2022年度上期を予定する。2022年度上期に完成予定の開発・評価体制強化に向けた新棟建設と併せ、2022~2024年度の次期中期経営計画期間に飛躍的な事業規模拡大を目指す。さらに新ラインを増設し、生産能力を5割高める。

KHネオケムは、フォトレジストの主な原料のひとつのEUV向け超高純度溶剤を手掛けている。不純物を取り除くために極めて重要。EUVフォトレジスト感光剤では東洋合成工業。モノマーでは大阪有機化学工業が注力している。

信越化学工業は、フォトレジスト増産で日本と台湾で300億円の設備投資を実施する。2022年2月までの工事完了を目指す。

韓国への半導体材料の輸出制限3品目では、レジストの市場規模が大きく、最先端のEUVレジストの輸出は少量しか許可されていない模様。東京応化工業はトップメーカーで、韓国内に製造工場を持つことから、本命株と言えそうだ。

サムスン電子は東京応化工業との合弁会社「TOK尖端材料」(東京応化90%、サムスン物産10%)で量産を急いでいる。ArF(フッ化アルゴン)、KrF(フッ化クリプトン)用のレジストも量産するが、サムスン電子は7ナノメートル以下の工程ではEUVリソグラフィを利用している。

・フォトリソグラフィプロセスでの露光光源の変遷
g線(波長436 nm)→i線(波長365 nm)→KrF(波長248 nm)→ArF(波長193 nm)→EUV(波長13.5 nm) ※nm(ナノ)は10億分の1メートルで、光源の波長が短いほど、微細な回路を形成できる。日本は2002年から経産省とNEDOが主導し、極端紫外線露光システム技術開発機構を設立していたが、ニコンやキャノンは露光装置開発を断念した。周辺技術の蓄積は進んでいる。

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