株テーマ:ウナギ養殖の関連銘柄
資源枯渇が懸念され、人工ふ化で稚魚を育てる研究が盛ん。米国がワシントン条約でウナギの取引規制を検討。片倉工業は国際基督教大と東京海洋大と、遺伝子組み換え技術を使い、カイコにウナギの生殖腺刺激ホルモンを作らせ、それを雄ウナギに投与して精子を作り出すことに世界で初めて成功した(2009年)。日水は2005年から中国で養殖事業。ヨンキュウは、鹿児島県で先進的な設備を導入し、ウナギ養殖に取り組んでいる。文部科学省の化学技術・学術政策研究所がまとめた未来技術の実用化時期では、2030年にウナギなどの大規模な陸上養殖が実現するとしている。
●新日本科学
ニホンウナギの稚魚であるシラスウナギの人工種苗生産研究を進める。研究室でのスモールスケールでは、摂餌開始からシラスウナギ変態前の大型仔魚までの飼育において、50%以上の生残率を実現。2024年度は大量生産に向けたスケールアップ実現に向け新型大型水槽の設計開発などに取り組み。沖永良部島研究施設にシラスウナギの大量生産を目的とする新建屋建設に着手。
2024年10月にニッスイとニホンウナギの人工種苗の大量生産技術開発に関する共同研究を開始。2027年度をめどに、その後の事業提携の可能性を追求する。