株テーマ:国際熱核融合実験炉(ITER)の関連銘柄
・トカマク方式
ドーナツ型のコイルで磁場を発生させ、プラズマを閉じ込める方式です。最も研究開発が進んでいる方式ですが、大型装置が必要となることや、プラズマの安定維持が課題となっています。国際熱核融合実験炉(ITER)計画が代表的なプロジェクトです。フランスで建設が進められており、2025年のファーストプラズマを目指しています。
フランスで建設中の「国際熱核融合実験炉(ITER、イーター)」は、超電導線材を巻いたコイルで、電流を流してドーナツ形の空間に強い磁場をつくり、高温のプラズマを磁場で閉じ込める方式。
三菱重工業と量子化学技術研究開発機構は、2020年1月にITERのための世界最大規模の超電導コイルであるトロイダル磁場コイルを完成させたと発表した。トロイダル磁場コイルは高温かつ高密度のプラズマを閉じ込めるために磁場を発生させ、核融合の効率を高める役割を果たす。全19基中5基を受注し、2023年までに出荷した。
また、2025年9月には、ITER向けダイバータ外側垂直ターゲット20基の製作を受注した。ダイバータはトカマク型装置を採用する核融合炉の最重要機器の1つで、プラズマを安定的に閉じ込めるために、核融合反応で生成される炉心プラズマ中のヘリウムなどの燃え残った燃料や不純物を排出する役割を担う。
〇TFコイル(トロコダイル磁場コイル)
(5801)古河電気工業
(5803)フジクラ
(7011)三菱重工業
(6503)三菱電機
〇プラズマ加熱装置 ITER向けのジャイロトロン
(6501)日立製作所
(7751)キヤノン(キヤノン電子管デバイス)
〇ブランケット(プラズマを取り囲む箱状の機器)
(9227)マイクロ波化学
(7011)三菱重工業
(5411)JFE HD(JFEスチール)
〇ダイバーター
(7711)助川電気工業
(5781)東邦金属
(7011)三菱重工業