株テーマ:量子コンピュータの関連銘柄

文科省が量子コンピューター実用化へ10年間で300億円を投資する。量子コンピューターは従来とは異なる原理で、計算能力が飛躍的に高まるとされ、グーグルやIBMが試作機を公開している。量子力学を応用すれば、従来のスーパーコンピューターが数千年もかかる計算を短時間でこなせる期待がある。量子アニーリング方式の量子コンピューターは、カナダのD-Waveだけが販売しており、グーグルやNASAなどが利用している。マサチューセッツ工科大学は量子アニーリング用に超伝導方式の量子ビットの開発を進める。米防衛企業のロッキード・マーチンはステルス戦闘機の開発に利用しているとみられる。

富士通研究所とトロント大学は、量子コンピューターを加速するための戦略的パートナーシップを締結した。革新的技術の研究開発強化のため、トロントに新たな研究拠点を開設する。両社はこれまで18年に渡る信頼関係があり、一層緊密に協力するため、拠点開発に至った。

国立情報学研究所は、量子コンピューターの試作機を開発し、無償の利用サービスを始める。試作段階で公開して改良につなげ、2019年度末までに国産での実用化を目指す。

NTTには、物性科学基礎研究所内に量子光制御研究グループがあり、内閣府が推進する革新的研究開発プログラムに参加している。これまでの実験装置から長時間安定的に動作する量子コンピューター装置を開発し、ユーザーがインターネットを介して利用できるクラウドシステムを開発した。

政府は量子コンピュータをバイオと並ぶ重要分野と位置付け、実用化へ行程表を作成する。20年度予算の概算要求に300億円を計上し、先行している欧米や中国を追い上げる。2039年ごろに応用可能な本格的な量子コンピューターが実現すると予測している。中国は量子技術で最も多くの研究論文を発表しており、量子コンピューターをはじめとする量子技術の開発で連携する。スーパーコンピューターの性能をしのぐ量子コンピューターの開発や、量子通信・暗号で連携する。

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