注目銘柄

    注目銘柄 2025/11/9 10:02
    (6315) TOWA 26年3月期中間は減益も利益率改善 AI半導体投資回復で下期挽回狙う
    (6315)TOWAの2026年3月期第2四半期(中間期、2025年4〜9月)は、売上高が前年同期比14.4%減の234億円、営業利益は52.6%減の24億円、経常利益は54.2%減の23億円、純利益は51.7%減の18億円となった。上期は民生・メモリ向け半導体需要の低迷や米国の関税政策の影響で受注が落ち込み、減収減益となった。

    一方で、第2四半期には中国・台湾などアジア地域で半導体設備投資が回復し、受注と売上が増加基調に転じた。特に同社主力の「コンプレッション装置」や金型の販売比率が高まり、製品ミックス改善により利益率が上昇。当初予想を上回る水準で着地した。

    セグメント別では、主力の半導体製造装置事業が売上215億円(15%減)、営業利益23億円(54%減)。メディカルデバイス事業は売上12億円(8%増)と堅調だった。レーザ加工装置事業は需要停滞で売上6億円(33%減)となった。

    通期見通し(2026年3月期)は据え置きで、売上高560億円(前期比4.7%増)、営業利益98億円(10.4%増)、経常利益98億円(4.3%増)、純利益68億円(15.5%減)を計画。配当は年間20円(中間無配・期末20円)を維持する。

    半導体投資環境は依然不透明ながら、生成AIデータセンター向け需要の増加が追い風となる見通し。財務基盤も総資産910億円、自己資本比率70.1%と堅固で、下期にかけて受注回復が進めば業績上振れ余地がある。

    上期は想定を上回ったが、依然として設備投資動向に左右されやすい構造。AI関連の成長テーマを背景に中期的な回復期待は持てるが、短期的には株価材料は出尽くし感もあり、現状では「中立」判断が妥当とみる。

株式情報更新 (11月9日)


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