水素ステーション向け燃料電池自動車（ＦＣＶ）充填用水素圧縮機で、次世代自動車振興センターが公募した「令和2年度燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」で交付決定された29カ所のうち18カ所、合計19台を受注した。経産省のロードマップでは、水素ステーションを2025年までに320カ所、2030年までに900カ所設置する目標が掲げられており、今後の受注が期待される。加地テックは2020年度までに39カ所の水素ステーションに水素圧縮機を納入している。

22年度までの中期経営計画では、ＦＣＶ用水素ステーション向け新型圧縮機（電気化学式水素ポンプシステムによる水素圧縮機）を市場投入することになっているが、既に開発は終了し、性能確認試験を実施中で、21年度中には市場投入されるようだ。前3月期会社計画の売上は57億円、営業利益は3億円だが、22年度には売上65億円、営業利益6億円を目指している。水素関連株人気は一時離散しているが、必ず再浮上するテーマ。