セックは５Ｇ関連と宇宙ビジネス関連で注目される。モバイル決済の開発案件が増加し、通信キャリア向けのサービス開発も好調。非接触ＩＣ搭載のソフト開発も大幅に伸びている。宇宙ビジネスでは車両自動走行の開発を受託するなど、ネット関連から宇宙まで事業がバランス良く伸びている。前3月期売上は11.1％増の57億円、営業利益は17.6％増の7億3000万円、純利益は17.4％増の5億5000万円の予定。配当性向は40％で、期末配当は38円から43円へ増配。

事業部門は「モバイルネットワーク」、「インターネット」、「社会基盤システム」、「宇宙先端システム」で、ＩｏＴ、ＡＩ、ロボットにも注力しており、筋の良い銘柄。

国際研究グループが世界の電波望遠鏡を連動させ、ブラックホールの撮影に成功したことが話題だが、セックは「すばる望遠鏡」の天体望遠鏡制御システムを担当し、 国際宇宙ステーション「きぼう」や「はやぶさ２」にも深く関わっている。

株価は底値圏から動意を見せている。昨年10月には5520円の高値をつけており、1月からの揉み合いで調整は十分と見られる。東証一部だが時価総額は190億円と小さく、流動性も低いことから丁寧に下値を見極めたい。セックの株価は130円安の3575円。