（4755）楽天グループは2025年8月より、生成AI（人工知能）の大規模言語モデル（LLM）開発に本格的に乗り出す。経済産業省が公募した国産生成AI開発支援プロジェクトに採択され、国内最大級となる7000億パラメーター規模の次世代LLMの構築を目指す方針だ。

これまで楽天Gは15億パラメーターの小型モデルや、70億パラメーターのモデル8つを組み合わせたLLM「Rakuten AI 2.0」を外部提供してきたが、今後はさらに大規模なモデル開発に踏み込むことで、AI技術の競争力を一段と高める狙いがある。

新LLMは、楽天市場や楽天カード、楽天銀行など「楽天経済圏」から得られる膨大なデータを活用し、ユーザーごとに最適な提案を行うAIエージェントの開発に生かされる見通しだ。グローバルで20億超の利用者基盤を持つ楽天経済圏のデータをAIに学習させることで、業務の自動化や新たなサービス創出が期待される。