（7003）三井E&Sは、2028年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を22日に発表した。連結売上高は2025年3月期比21%増の3800億円、営業利益も同じく21%増の280億円を目標に掲げる。株主還元の強化も打ち出し、配当性向は前期の5.2%から28年3月期には25%へと大幅に引き上げる方針だ。

受注高については、25年3月期比12%減の3700億円を見込む。一部前倒し受注があった前期と比較すると減少するものの、依然として高水準を維持する見通しだ。主力の舶用エンジンと港湾クレーン事業に対し、投下資本利益率（ROIC）を意識した設備投資を進めることで、収益力の底上げを図る。

同社は中期経営計画を1年ごとに見直すローリング方式を採用している。足元の受注好調を反映し、2027年3月期の売上高目標は従来比300億円増の3700億円へ上方修正。営業利益率目標も0.5ポイント引き上げて7%とした。業績モメンタムを維持しつつ、株主還元と資本効率の向上を両立させる姿勢が鮮明となった。