注目銘柄

    パワー半導体 株価上昇の3銘柄③
    6月16日にノベルクリスタルが次世代素材の酸化ガリウムを用いた世界最高耐圧品の開発に成功したと報じられてから、株テーマ「パワー半導体」への注目が継続している。そこで、株テーマ「パワー半導体」から本日株価が上昇している注目の3銘柄をピックアップした。


    ●6521オキサイド
    本日は新しい材料は特に見当たらないが、6月18日に半導体材料である窒化ガリウム薄膜単結晶の成長に適した新材料単結晶基盤「SAM」のサンプル出荷を開始したと発表したことや、6月24日にデンマークのNKT Photonicsと共同開発した紫外フェムト秒レーザ「OneFive ORIGAMI03XP-3P」を2021年6月30日から国内で販売を開始すると発表したことなどが材料視され株価上昇が継続。本日も6.35%高の9550円と大幅高となっている。

    なお、オキサイドの経常利益は2019年度は1.04億円、2020年度は3.22億円。今期は4.17億円を計画しており、成長も期待される。


    ●6707サンケン電気
    本日株価は2.33%高の5280円で推移している。サンケン電気は、2021年5月19日に子会社の石川サンケンの主力拠点でパワーモジュール生産の中核を担う「新モジュール工場」の改修工事の完成と生産技術開発拠点となる「先進技術推進センター」を開設したと発表している。

    また、2021年4月からの新たな中期経営計画で、パワーモジュール、パワーデバイス、センサーの3つの柱を軸に、半導体の成長率を上回る成長を目指すとしている。3年間で400億円レベルの投資を見込んでおり、自動車・産業機械・白物家電向けのパワーモジュールの生産能力増強に投資を配分するとしていることから、今後の展開に注目をしておきたい。

    経常利益は、2017年度が118億円、2018年度が91億円、2019年度が26億円、2020年度が▲34億円と減益傾向が続いていたが、今期の2021年度は105億円までの回復を計画する。2018年から進めてきた構造改革を確実に完了させ、低収益構造だったサンケンコアの抜本的再構築を加速するとともに、商品力の復活に向け新製品の投入と財務体質の強化を図る計画。


    ●6882三社電機製作所
    本日株価は3.91%高の1197円で推移している。6月23日から株価が急上昇し、上昇が継続している。

    三社電機製作所は、1200V耐圧2素子入り「SiC-MOSFETモジュール」の量産を2019年4月から開始。主な用途として、産業用インバーターやEV充電器を挙げている。半導体事業は、2021年3月期の販売には十分に寄与はできなかったものの、2022年3月期は「SiC-MOSFETモジュール」のビジネスの軌道化などを推進するとしている。

    経常利益は、2019年度が2.43億円、2020年度が4.41億円で推移した。今期の2021年度は81.4%増の8億円を計画しており、成長も期待される。

株式情報更新 (4月28日)


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