加地テックの株価が大幅上昇。加地テックは石化などプラント向け特殊ガス圧縮製造装置や燃料電池車用水素設備などを展開。国内では燃料電池車用の水素ステーション案件を中心とした水素関連案件やPETボトル成型用案件が増加している。

菅義偉首相の温暖化ガス排出量を2050年までに全体としてゼロとする目標表明で水素が注目される中、2020年10月14日に経済産業省がNEDOと連携して脱炭素化社会の実現に向けたイノベーションに挑戦する企業をリスト化した「ゼロエミ・チャレンジ企業」に選定されたとしている。

加地テックはNEDOが実施中の28プロジェクトに参加しており、「超高圧水素インフラ普及技術研究開発事業」における「水素ステーションのコスト低減等に関連する技術開発」に対する取り組みが評価された。

2020年3月期の経常利益は50.9％増の3.78億円となった。2021年3月期は12.8％減の3.3億円を計画する。新型コロナウイルスの影響は2020年9月末頃におおむね感染拡大が収束していることを前提。6月時点では受注や販売活動への重大な影響は出ておらず、工場稼働率も平常時と同水準を維持しているとしている。

加地テックの株価は279円高の2845円で推移している。