ウエスコホールディングスの2020年7月期の経常利益は7.5％増の8.87億円となった。国の公共投資予算は、国土強靭化に基づく整備のための補正予算成立などで堅調に推移し、受注も好調となった。

2021年7月期は3.1％減の8.6億円を計画する。防災・減災対策、老朽化インフラの維持・管理などの国土強靭化対応から、2020年度の公共事業関係予算は同水準を見込み、受注も同程度を見込む一方、人件費の増加や最新鋭の3次元計測機器導入による減価償却費の増加、老朽化した建物の解体撤去費などが発生し減益となる見通し。

新型コロナウイルスの影響では、主力の総合建設コンサルタント事業では軽微も、スポーツ施設運営事業や水族館運営事業を中心に影響を及ぼす可能性があるとしている。

ウエスコホールディングスの株価は49円安の480円で推移している。