アイロムグループは、2019年6月20日、網膜色素変性症治療剤「DVC1-0401」の治験で1症例目の投与が実施されたと発表した。

網膜色素変性は、網膜に存在する光を感じる細胞が徐々に失われていく遺伝性の病気で約5000人に1人の頻度で見られる。網膜色素変性症治療製剤は、レンチウイルスの一種であるサル免疫不全ウイルスベクターに治療用遺伝子を搭載した遺伝子治療製剤。眼科における遺伝子治療の治験としては国内初の試み。非臨床試験では光を感じる細胞の喪失を効果的に抑制することを確認。投与後5年の経過観察でも安全性に大きな問題はないことが明らかになっているとしている。

アイロムグループの株価は26円高の1582円で推移している。