株テーマ:全固体電池の関連銘柄

全固体電池は、可燃性の高い液体電解質を使用せず、固体とすることで発火、液漏れを防ぐ。出光興産は、高純度硫化リチウムを原料とする「次世代リチウムイオン電池向け固体電解質」を開発。固体電解質が自動車メーカーが開発しているHEV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)用電池の電解質材料として好適であると判断し、開発を加速している。

富士経済は全固体電池の世界市場規模が2018年の24億円から2035年に2兆6772億円に拡大すると試算している。その後、富士経済は2035年の全個体電池市場が、2兆1014億円と1106倍に拡大するとの予測を発表した。当面は酸化物系、高分子系が牽引するが将来的にEV向け需要で硫化物系の伸びが期待されるとしている。定置用電力貯蔵システムの採用も期待できる。固体電解質ではリチウムやナトリウムイオンを利用する硫化物系と酸化物系が存在する。日本ガイシのNAS(ナトリウム硫黄)電池が、既に実用化されている。酸化物系電解質は、安定しており、ガス発生反応もないが、成形が困難という弱点がある。トヨタが開発している全固体電池も硫化物系と見られている。


NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は「先進・革新蓄電池材料評価技術開発」をすすめており、事業総額100億円で22年度まで固体電解質の量産技術も開発する。

・参画企業
トヨタ自動車
日産自動車
本田技術研究所
パナソニック
GSユアサ
日立オートモティブシステムズ

マクセル
村田製作所
ヤマハ発動機
旭化成
JSR
住友金属鉱山
大日本印刷
凸版印刷

東レ
日本触媒
富士フイルム
三井化学
三菱ケミカル
クラレ
日産化学工業
出光興産
三井金属鉱業

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株式情報更新 (12月2日)


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