注目銘柄

    注目銘柄 2025/10/31 16:44
    (6920) レーザーテック AIサイクル追い風で最高益更新 26年6月期1Q純利益2倍超
    【EUVマスク検査装置を新型化、成長投資を継続】

    (6920)レーザーテックの2026年6月期第1四半期(7〜9月)は、売上高541億円と前年同期比47.5%増、営業利益267億円(同67.9%増)、純利益190億円(同113.4%増)となり、四半期として過去最高を更新した。データセンター向けAIサーバーや高帯域メモリー(HBM)などの需要が牽引し、EUV関連検査装置を中心に販売が急拡大した。

    主力の半導体関連装置は417億円と62.6%増。地域別では米国と韓国の出荷が好調で、特にAI用途のEUV露光マスク検査装置が収益を押し上げた。営業利益率は49%と高水準を維持し、収益構造の強さを示した。自己資本比率は66.6%と堅調で、財務の健全性も高い。

    通期は売上高2000億円(前期比20.5%減)、純利益600億円(同29.1%減)と減益見通しを据え置いた。EUV量産向けの装置出荷時期が後半に集中するため、年度後半にかけて業績は回復軌道に乗る見通し。年間配当は329円(前期同額)を予定している。

    同日発表の新製品「ACTIS A200HiT」は、露光装置と同じ波長で検査可能なアクティニックEUVマスク欠陥検査装置の新モデルで、従来機比3倍の検査速度を実現。EUVマスクの品質検査を自動化し、ウェハファブでの歩留まり向上に寄与する。

    AIサーバーとEUVリソグラフィーの需要拡大を背景に、同社の技術優位性は一段と際立つ。市場ではEUVマスク関連の独占的地位を持つ同社の中長期成長を高く評価する声が多い。

株式情報更新 (11月4日)


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