注目銘柄

    注目銘柄 2025/8/19 08:40
    (9602) 東宝 鬼滅の刃国宝の大ヒット、東宝業績を押し上げ
    (9602)東宝の映画興行が記録的な伸びを見せている。アニメ映画『鬼滅の刃 無限城編 第一章』は公開から31日で興行収入257億円を突破し、『君の名は。』や『アナと雪の女王』を上回って歴代4位に浮上した。また、実写映画『国宝』も公開73日で105億円を超え、邦画実写として22年ぶりの快挙を達成した。

    この2作品のヒットにより、東宝の映画興行事業は収益拡大を続けている。足元の決算では全体としては減収減益となったものの、映画興行の営業利益は増益を確保している。特にアニメ・IP事業は収益基盤が拡大しており、映像関連のマルチ展開が寄与した。さらに、不動産事業の利益増加も安定収益の支えとなっている。

    通期見通しでは、親会社株主に帰属する当期純利益を従来予想の375億円から435億円へと上方修正した。映画館入場者数の増加に加え、関連グッズや配信展開など二次的な収益機会も広がっている。財務体質は自己資本比率70%超と健全で、成長投資と株主還元の両立が可能な水準にある。

    東宝は長期的に、劇場公開から配信・商品化までを一体運営する「垂直統合型モデル」を強化しており、鬼滅の刃国宝といった大型作品の成功が業績に直結する体制を確立している。今後も続編や新作IPの投入が予定されており、好調な映画収入が今期の利益成長を下支えする見通しだ。

株式情報更新 (8月18日)


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