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    決算 2020/5/12 13:24
    (3407) 旭化成 20年3月期経常利益は16.4%減 マテリアルで減益
    旭化成の2020年3月期経常利益は16.4%減の1840億円となった。通期は1835億円を計画しており、計画を5億円上回った。繊維やケミカル、リチウムイオン二次電池用セパレータなどのマテリアルが中国の成長鈍化や自動車市場の減速、新型コロナウイルスによる世界経済悪化の影響などで減益となった。

    セグメント別では、繊維やケミカル、リチウムイオン二次電池用セパレータなどのマテリアルの営業利益は28.7%減の924億円。ナフサくらっかーの臨時修理やナフサ価格の下落、製品の交易条件の悪化などで減益となった。

    住宅は6.5%増の727億円。物件の大型化で平均単価の上昇や不動産部門の分譲事業が堅調に推移した。

    ヘルスケアは4%増の436億円。医薬事業の固定費減少などで増益となった。


    2021年3月期の業績予想は未定としている。

    新型コロナウイルスの影響では、マテリアルでは自動車や家電、衣料などでの経済活動の落ち込みや原油安による市況悪化で前年度業績に届かない可能性を想定。住宅では展示場閉鎖や外出自粛制限などで集客や受注に影響。ヘルスケアでは外出自粛制限などが患者の通院や事業活動に影響する一方、人工呼吸器や除細動器などの医療機器の需要が高まっているとしている。

    旭化成の株価は14.8円安の751.8円で推移している。

株式情報更新 (5月18日)


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