注目銘柄

(3402) 東レ LG化学にハンガリー電池材料子会社を売却 EV市場の不透明さ受け撤退へ
(3402)東レは、リチウムイオン電池(LIB)用セパレーターを製造する韓国LGグループとの合弁会社「LG Toray Hungary Battery Separator Kft.」の全株式を、LG化学に約300億円で売却すると発表した。今年6月には保有株式の20%売却を決めていたが、電気自動車(EV)市場の先行き不透明感を背景に、残りの持分もすべて譲渡し、ハンガリーでの電池用セパレーター事業から撤退する方針だ。
合弁会社は欧州自動車メーカー向けにセパレーターを供給していたが、需要減速や原材料コストの上昇により収益性が低下。東レは経営資源を高機能素材や半導体関連フィルムなど収益性の高い分野へ振り向ける。なお、韓国および日本拠点でのセパレーター関連製品の製造・開発は継続し、今期業績への影響は軽微と見込む。
2025年3月期の連結業績は、売上高2兆5632億円、営業利益1274億円、純利益779億円を計上。2026年3月期は売上高2兆6700億円、営業利益1450億円、純利益820億円を予想している。EV市場減速による一部事業整理を進める一方で、水処理膜や炭素繊維など成長分野での投資を拡大する構えだ。配当は前期と同水準の1株あたり20円を計画している。
市場では、同社が早期に欧州事業の整理を進めたことを前向きに受け止める見方がある。収益構造の再編を通じて、安定したキャッシュフローの確保と資本効率の改善を目指す姿勢が鮮明になった。
合弁会社は欧州自動車メーカー向けにセパレーターを供給していたが、需要減速や原材料コストの上昇により収益性が低下。東レは経営資源を高機能素材や半導体関連フィルムなど収益性の高い分野へ振り向ける。なお、韓国および日本拠点でのセパレーター関連製品の製造・開発は継続し、今期業績への影響は軽微と見込む。
2025年3月期の連結業績は、売上高2兆5632億円、営業利益1274億円、純利益779億円を計上。2026年3月期は売上高2兆6700億円、営業利益1450億円、純利益820億円を予想している。EV市場減速による一部事業整理を進める一方で、水処理膜や炭素繊維など成長分野での投資を拡大する構えだ。配当は前期と同水準の1株あたり20円を計画している。
市場では、同社が早期に欧州事業の整理を進めたことを前向きに受け止める見方がある。収益構造の再編を通じて、安定したキャッシュフローの確保と資本効率の改善を目指す姿勢が鮮明になった。