（7003）三井E&Sは、ベトナム政府出資の港湾運営会社PAPから、岸壁用コンテナクレーン「三井パセコポーテーナ」11基と環境対応型タイヤ式電動トランスファークレーン「三井パセコトランステーナ」11基の合計22基を受注した。ベトナムにおける同社最大規模の案件となり、技術力と信頼性が改めて評価された格好だ。

受注地のフオックアン港は南部ドンナイ省に位置し、同国最大級のコンテナターミナルとして開発が進められている。すでに三井E&S製クレーンが稼働しており、今回の追加受注により累計56基となる。国際物流拠点としての港湾機能強化に直結する大型案件であり、東南アジア市場における同社の存在感を一層高めることになる。

2026年3月期は、売上高3,400億円、営業利益240億円、最終損益200億円と堅調な進捗を示している。港湾輸出や物流自動化、脱炭素関連を中心に、インフラ需要拡大を追い風に一段の成長余地も大きい。株価見通しは港湾インフラ需要の拡大を受け、底堅い推移が見込まれる。