2020年12月期の中間期にあたる1ー6月売上を102億円から106億円、営業利益を11億7000万円から15億8000万円、純利益を8億9000万円から12億4000万円へ上方修正した。期初予想売上は119億円、営業利益は16億7000万円、純利益は13億円だったが、新型コロナの影響で計測器需要に大きな影響が出るとして、6月16日に下方修正し、通期予想も未定としていた。

日置電機はテスターなど電気測定器の中堅メーカーで、自動車の減産が直撃していたが、感染予防対策の現場測定器需要が増え、足元では中国経済の復調が寄与している。５Ｇ関連の設備投資が増加しており、ＥＶ向け通信規格ＣＡＮ信号センサーなどの新製品も貢献したようだ。通期予想は非開示のままだが、復活の兆しが出ている。