米国の業界団体であるSIA（Semiconductor Industry Association）は、9月の世界半導体販売額が前年同月比25.1％増の694億7千万ドル（約10兆7千億円）に達し、23カ月連続の前年同月比プラスとなったと発表した。今回の伸びは、半導体市場における回復基調の強さを改めて浮き彫りにしている。

この期間、世界的な半導体需要は自動車・データセンター・人工知能（AI）分野を中心に加速しており、特に論理チップやメモリチップにおいて成長が顕著であったとSIAは指摘している。需要の主軸となる地域は、アジア太平洋および米州であり、成長率の押し上げに寄与している。

さらに、SIAが公表する地域別データでも、年次成長がアジア太平洋・その他地域で47.9％、米州で30.6％と高い伸びを示した。中国は15.0％、ヨーロッパ6.0％と地域により成長幅の差があるものの、世界的な底上げの傾向には明らかな共通点がある。