米連邦議会上院は10日にも、史上最長となった政府閉鎖を終わらせるつなぎ予算案を可決する見通しだ。トランプ米大統領が超党派合意を支持したことで、数日以内に政府機関が再開する可能性が高まった。

閉鎖の長期化により主要空港での減便や食料支援の資金枯渇など、市民生活に影響が及ぶ中、民主党の穏健派が譲歩し、共和党案を支持に転じた。上院では9日夜、関連法案の修正案を通すための手続き動議が賛成多数で可決され、最終採決の段階へ進んだ。

修正案は、来年1月末までの政府運営に必要な資金を確保し、農務省や米軍施設など一部の通年予算にもめどをつける内容。トランプ氏は「民主党の十分な支持を得ている」と述べ、迅速な再開を強調した。

閉鎖は10月から続き、40日目を迎えていた。上院審議の後、下院でも再召集の上で可決・署名の運びとなる。閉鎖長期化への不安が和らぎ、10日のニューヨーク市場ではダウ平均が381ドル高と大幅反発した。