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2025/11/7 16:33
(6875) メガチップス 26年3月期中間決算と中期経営方針を発表、最終益を上方修正
メガチップスは7日、2026年3月期第2四半期決算とともに業績予想の上方修正および中長期経営方針を発表した。中間期(25年4〜9月)は売上高213億円(前年同期比14%減)、営業利益10億円(同42%減)、純利益4億円(同87%減)と減収減益だった。主力のASIC事業で需要減少が続いた一方、アミューズメント向けは堅調に推移した。為替差損も響き、利益は落ち込んだ。
通期では、投資有価証券として保有するSiTime株式の一部売却に伴う特別利益を反映し、純利益予想を従来の40億円から90億円へと125%上方修正した。売上高4,200億円、営業利益30億円、経常利益27億円の見通しは据え置いた。SiTime株式の売却益は約110億円を見込む。期末配当は従来予想の140円から210円へ大幅増配する。
併せて公表した中長期経営方針では、「2030年度にROE8%以上」「PBR1倍超の早期実現」を掲げた。アミューズメント・ASICの基盤強化に加え、ASSPとソフトウェア事業を育成し、収益の4本柱を確立する。SiTime株式の持分比率を2030年度までに5%まで縮減し、売却益を成長投資や株主還元に充当する方針だ。目標として売上高900億円への倍増を掲げている。
財務面では、9月末時点の総資産は2,367億円と前期末比で約8,700億円増加。SiTime株の時価上昇が寄与した。自己資本比率は71.4%と高水準を維持した。市場では、株式売却益による一時的な利益押し上げを好感する一方で、本業の回復時期が焦点となりそうだ。
特別利益による上方修正と増配は好材料だが、半導体需要の回復遅れで営業面の伸びは限定的。中期計画では新事業への展開が示されたが、実現には時間を要する見通し。財務体質の強化を評価しつつも、当面は様子見が妥当とみる。
通期では、投資有価証券として保有するSiTime株式の一部売却に伴う特別利益を反映し、純利益予想を従来の40億円から90億円へと125%上方修正した。売上高4,200億円、営業利益30億円、経常利益27億円の見通しは据え置いた。SiTime株式の売却益は約110億円を見込む。期末配当は従来予想の140円から210円へ大幅増配する。
併せて公表した中長期経営方針では、「2030年度にROE8%以上」「PBR1倍超の早期実現」を掲げた。アミューズメント・ASICの基盤強化に加え、ASSPとソフトウェア事業を育成し、収益の4本柱を確立する。SiTime株式の持分比率を2030年度までに5%まで縮減し、売却益を成長投資や株主還元に充当する方針だ。目標として売上高900億円への倍増を掲げている。
財務面では、9月末時点の総資産は2,367億円と前期末比で約8,700億円増加。SiTime株の時価上昇が寄与した。自己資本比率は71.4%と高水準を維持した。市場では、株式売却益による一時的な利益押し上げを好感する一方で、本業の回復時期が焦点となりそうだ。
特別利益による上方修正と増配は好材料だが、半導体需要の回復遅れで営業面の伸びは限定的。中期計画では新事業への展開が示されたが、実現には時間を要する見通し。財務体質の強化を評価しつつも、当面は様子見が妥当とみる。

