注目銘柄

    注目銘柄 2025/10/8 10:49
    (6269) 三井海洋開発 南米ガイアナで大型FPSO受注 中長期成長の起爆剤に
    (6269)三井海洋開発は、米エクソンモービルが手がける南米ガイアナ沖ハンマーヘッド油田向けに、浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備(FPSO)の設計から建造、据付までを一括で請け負うEPCI契約を受注した。深海域での稼働を前提とした大型案件で、2029年の稼働開始を予定する。同社がガイアナで手がけるFPSOとしては5件目となり、アフリカ・南米地域を中心とした受注基盤の強化が鮮明になった。

    今回のFPSOは日量約15万バレルの原油生産能力を持ち、水深約1000メートルの海域に設置される予定。係留装置は米子会社SOFECが設計を担当し、長期の運転・保守契約も含めた形での受注となる。現地政府による最終投資決定(FID)を経て建造が本格化する見込みで、プロジェクトの総事業費は数千億円規模に達するとみられる。

    三井海洋開発の2025年12月期第2四半期連結決算(1〜6月)は、売上収益が前年比0.7%減の3003億円、営業利益は17.1%減の249億円、親会社株主に帰属する中間利益は5.2%増の210億円となった。受注高は前年同期比13倍の約5043百万ドルに膨らみ、受注残高も1兆6,500百万ドルを超え、過去最高水準に達した。FPSO建造の順調な進捗と持分法利益の増加が利益面を下支えした。

    通期では、売上収益5851億円(前期比11.6%減)、営業利益648億円(同27.0%増)、経常利益664億円(同36.4%増)、純利益427億円(同22.5%増)を予想しており、期末配当は1株60円、年間120円とする計画。前期の80円から大幅増配となる。

株式情報更新 (10月25日)


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