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    エヌビディア、アリババと「フィジカルAI」で提携 ロボット開発を加速
    半導体大手エヌビディアは、中国アリババグループと「フィジカルAI」領域で提携を発表した。フィジカルAIとは、自律型ロボットやドローンなど、物理世界で動作する知能のことであり、生成AIの次なる応用先として注目を集めている。

    エヌビディアは高性能GPUとロボティクス向けソフト基盤「Isaac」を提供し、アリババはクラウドやEC物流を通じて多様な実証環境を担う。両社は物流拠点で稼働する自律搬送ロボットや配達用ドローンの開発を進め、商業化の加速を狙う。

    背景には、中国内で進む自動化需要の高まりと、労働力不足への対応がある。アリババとしても物流網の効率化は競争力の源泉となり、AI導入のスピードを強める狙いだ。エヌビディアにとってはクラウド分野に続く新成長市場でのプレゼンス拡大につながり、将来的なサーバー向け需要に加えて実ロボット分野でのGPU需要獲得が見込まれる。

    両社の提携は米中摩擦が続く中で発表された。技術共有の範囲や規制対応には注視が必要だが、AIの進化がソフトからハードへ拡張する象徴的な動きといえる。フィジカルAI分野は今後10年で一大産業となる可能性を秘めており、今回の協業はその先駆けと位置づけられるだろう。

株式情報更新 (9月25日)


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