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    パウエル議長、ジャクソンホールで「政策慎重ながら9月利下げの可能性示唆」
    FRBのジェローム・パウエル議長は、2025年8月22日に開催されたジャクソンホール経済政策シンポジウムで講演を行った。議長は、経済情勢について「インフレは依然として重要な懸念である一方、労働市場のリスクは高まっている」と述べ、難しい政策判断を迫られていることを強調した。そのうえで、9月のFOMCでの利下げを示唆し、市場では利下げ観測が急速に高まった。

    パウエル議長はまた、最近の関税政策が物価を押し上げている点を認めつつ、その影響の多くは一時的と指摘した。しかし、賃金上昇を誘発する可能性など、持続的なインフレ圧力に発展するリスクについても警戒を示した。

    さらにFRBの政策運営枠組みについても言及し、2020年以降に導入した平均インフレ率目標への偏重から脱却し、より伝統的な「フレキシブルなインフレターゲット」へ回帰する姿勢を打ち出した。これにより、低金利を前提とする姿勢から、物価安定と雇用の均衡をより重視する方向性が明確になった。

    市場は直ちに反応し、株式相場は上昇、長期金利とドルは軟化した。金利先物市場では9月利下げの織り込み度合いが一気に高まり、年内にさらに複数回の利下げが行われるとの見通しも強まった。

株式情報更新 (8月22日)


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