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(9101) 日本郵船 欧州ヘルスケア物流大手モビアントを約2100億円で買収
(9101)日本郵船は、オランダの物流企業モビアント・インターナショナルを買収すると発表した。買収額は約12億5千万ユーロ(約2100億円)で、欧州の医薬品・医療機器の輸送市場に本格参入する狙いだ。モビアントは温度管理が求められるヘルスケア製品の輸送に特化し、英国、フランス、ドイツなど欧州12カ国に138の拠点を展開している。2024年度の売上高は約7億9千万ユーロに達し、設立は2006年と比較的若い企業ながら、欧州の医薬品物流で確固たる地位を築いている。
日本郵船は、2026年度を最終年度とする4カ年の中期経営計画で、海運依存からの脱却と総合物流事業の強化を掲げており、非海運分野への事業投資枠を1兆4000億円に設定している。今回の買収は、その方針を象徴する大型案件であり、グローバルな物流ネットワークの中でも高付加価値領域であるヘルスケア輸送の足場固めにつながる。
2026年3月期業績予想は、売上高2兆3800億円、営業利益1350億円、経常利益2550億円、最終利益2500億円と発表されている。前期が海上運賃上昇や円安による増益となった一方、26年3月期は船腹需給の緩和や新造船の竣工に伴う運賃低下、地政学リスクの不確実性を織り込んだ減益見通しとなった。純利益は前期比で約48%の減少予想となる。
日本郵船は、2026年度を最終年度とする4カ年の中期経営計画で、海運依存からの脱却と総合物流事業の強化を掲げており、非海運分野への事業投資枠を1兆4000億円に設定している。今回の買収は、その方針を象徴する大型案件であり、グローバルな物流ネットワークの中でも高付加価値領域であるヘルスケア輸送の足場固めにつながる。
2026年3月期業績予想は、売上高2兆3800億円、営業利益1350億円、経常利益2550億円、最終利益2500億円と発表されている。前期が海上運賃上昇や円安による増益となった一方、26年3月期は船腹需給の緩和や新造船の竣工に伴う運賃低下、地政学リスクの不確実性を織り込んだ減益見通しとなった。純利益は前期比で約48%の減少予想となる。