ファーマフーズは、オンキヨーとヘルスケア、食品及びアグリ事業等に関する包括的な業務提携契約を締結する。オンキヨーは音響機器の名門だが、8月に上場廃止となっており、家庭用ＡＶ事業を売却し、再建途上にある。両社は補聴器通販市場へ参入する。国内の補聴器所有者の平均購入価格は15万円程度で、難聴度が軽・中度の普及を妨げている。今回両耳用で4万9800円でファーマフーズの通販チャンネルで販売し、中長期的には年間10万台の販売を目指す。

世界の補聴器ブランドは、ドイツのシグニア、スイスのフォナック、デンマークのオーティコンなどがあるが、国内ではパナソニックが音響機器の技術をもとにした使いやすい補聴器を開発している。業務提携ではオンキヨーの振動解析技術を用いた健康機器等の研究開発にも取り組む。ファーマフーズは育毛剤「ニューモ」の成功で、ヘルスケア製品や「博士ルーペ」など、品揃えを拡大している。