日本電解は、米国市場向け車載電池用銅箔製品の供給能力を増強するため、新工場を建設する。米国子会社では、既存設備の改造による車載電池用銅箔製造を準備中で、2022年度中に米国初の車載電池用銅箔を量産開始する予定となっている。加えて1.4億ドル（約150億円）投じて、新工場を建設し、2022年春着工、2023年夏竣工を目指す。製品は、米国内の大手電池メーカーに供給する予定。

日足チャートは三角持ち合いの底辺を形成中で、ＰＥＲも34倍台に低下している。日本電解は車載電池用と回路基板用の電解銅箔の専業メーカーで、最大の取引先が(6752)パナソニックで、世界シェアも高い。今回の工場新設に続いて25年にもさらなる向上を建設予定で、製品はパナソニック経由でテスラに納入されることになりそうだ。銅材料価格の上昇や減価償却費増加のリスクはあるが、再成長の可能性は十分にある。