注目銘柄

    注目銘柄 2021/11/18 10:32
    (4901) 富士フイルム HD CDMO事業に6000億円を投資
    富士フイルム HDは、バイオ医薬品開発と製造サービスを同時に提供するCDMO事業に6000億円を投じ、攻勢をかける。ほとんどのバイオ創薬ベンチャーは設備投資の余力が乏しく、製造はCDMOに委託するケースが増加しており、国内でも(5201)AGCや(4185)JSRが注力している。これまでは欧米主力製薬企業の製造拠点を買収することで規模を拡大してきたが、今後は純度の高い抗体を効率良く製造する新しい生産方式が優劣を分けることになる。

    現在のCDMOは工程から工程へ移すため、小さなタンクから大きなタンクへ移行する必要があるが、富士フイルムは2023年に英国の生産拠点で、抗体生産量を3倍高める新しい生産方式を導入する。連続生産方式と呼ばれるもので、大規模タンクが必要なく設備投資は70%近く減らし、生産コストは30%下げることが出来る。連続培養向けにコストを抑えた培地を開発し、抗体生産量技術で世界トップを狙う。

    現在はスイスのロンザ、韓国サムスンバイオロジックス、独ベーリンガーインゲルハイムが三強と見られるが、富士フイルムも複数の大手製薬会社と商談が進んでおり、25年3月期にはCDMO事業の売上高を約2倍の2000億円に引き上げる。株価1万円候補に浮上してもおかしくない。

株式情報更新 (4月26日)


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